2015年4月14日火曜日

ととりの村

 この春はかなり大幅な担当替えがあり、職員にとっては激動の年になりそうです。
 ぼくも永らく担当してきた「ととりの村」を、離れることになりました。

 ハクチョウやガンは、ふだんは臆病な鳥。飼育係が近づいても逃げていきます。

 でも繁殖期には一変。巣やヒナに近づくものを、かたっぱしから攻撃します。
 むろん飼育係も例外ではありません。ハクチョウの翼で叩かれたり、ガンのくちばしでつつかれると、けっこう痛い!

 代番の飼育係の中には「(世話してやってるのに)この不孝者め!」と思った人もいることでしょう(笑)

 でも正担当者としては、ちょっと違う考え方をします。

 ふだんは臆病な彼ら・・・鋭い爪も牙も持っていない彼らが、守るべきわが子のためには、捨て身で立ち向かってゆく。
生かせた命も、生かせなかった命もありました。


 そんな彼らの生き様にグッときます。
 そうとらえれば、叩かれたりつつかれた怒りも(少しは)和らぐというものです。

 彼らが子を守るのと同様に、ぼくもととりの村の水鳥たちを、守ってこられたでしょうか。
 鋭い爪も牙も持たないぼくですが・・・。(え?そうでもないって?)

 彼らからみてぼくは「良い担当者」だったのだろうか?そんなことを考えます。
 担当者が変わっても、ととりの村は水鳥の素晴らしさをみなさんに伝え続けることでしょう!

ととりの村はこれからも歩み続けます!
さて、ぼくの次の担当は・・・?
 その爪と牙の鋭さに、ドキドキです。
?担当:大西 敏文