2014年12月10日水曜日

名もなき

ぼくの担当「ととりの村」は冬期間閉鎖中です。

そこで、出張ガイド「キンクロハジロの潜る潜るタイム」を、
かば館内でおこなっています!

今夏に人工育雛した(ぼくが育てた)一羽を、
ガイド用個体として使っているのです。

あさひやまで今、一番人気ともいえるカバ・キリンに挟まれながら、
日本在来の普通種である、ちっぽけなカモのガイド。
このアウェイな環境の中、はたしてカモの魅力はお客さんに伝わるのか??

・・・でも本当は、ちょっぴりだけ自信があります。

「潜る潜るタイム」は不定期で行いますので、HP等でスケジュールをチェックして、
ぜひ見に来てください!

ちなみに「このカモに名前(愛称)は付けてあるんですか?」という質問をよく受けます。
この個体に名前はありません。

野生下では毎年、数万羽の「名もなきキンクロハジロたち」が日本で越冬しています。

ガイドで使っている一羽(○○ちゃん)だけが特別なのではなく、ガイドを通じて、
野生で生きる名もなきカモたちのたくましさを感じていただきたい。

そんな気持ちから、あえてこの個体に愛称はつけていないのです。


写真は夏期です。
近々水槽を大きくする予定があるとか、ないとか?
名もなきキンクロハジロの魅力をご覧ください。

ととりの村担当:大西 敏文