2015年5月20日水曜日

引っ越し後も変わらず

 昨年の秋、クジャク舎建設のため引っ越しを余儀なくされたワシタカ舎。

 とても静かな環境で(良い意味で人目につかない)クマタカが順調に繁殖していたので移動は苦渋の決断でしたが、希少種のクマタカの繁殖の様子をせっかくだからこの機会にたくさんの人に見てもらった方が良いだろう!とプラスに考え、北海道産動物舎に移動させ半年。

隠し撮りしたヒナ。順調に成育中。
とても神経質な動物のため、引っ越しを機に繁殖がストップしてしまう可能性もあるため、来年以降に繁殖が再開してくれれば万々歳と思っていましたが、予想外の早さで順応し、今年もヒナが孵化しました。イエーイ。


 北海道産動物舎での巣はかなり高い位置にあるため当初の目的「たくさんの人に希少種の繁殖の様子を見てもらう。」が難しい状況でしたが、今日慌てて来園者通路にモニターを設置したので皆さんにも観察してもらえるようになりました。

このモニターが置いてあります。静かに見てね。
クマタカのペアはとても神経質になっていますが、しっかりエサを巣に運びヒナに給餌していますし、自分がエサをやりに中に入ったり、隣のオジロワシが巣に近づくと威嚇したりしてしっかりとヒナを守っています。

 本当に良いペアになりました。

 旭山動物園でしか恐らく見ることが出来ないクマタカの子育ての様子やヒナの成長を存分に観察してもらえればと思います!

※たぶん8月には巣立ちしてしまうのでお早めにね。

ホッキョクグマ・ワシ・タカ担当:大内 章広