2015年11月30日月曜日

ワピチ、トナカイの飼育体験を行いました

 まだ11月だというのに旭山動物園はすっかり雪に覆われてしまい、このまま根雪になりそうな気配です。
 そんな雪の中でも元気な動物もたくさんいます。トナカイもその一つです。
 やっぱりトナカイは雪がよく似合います。

 そのトナカイと同居しているワピチの飼育体験(三度のメシより旭山というイベントです)を11月28日に行いました。
 今回は飼育係の日常の作業(獣舎の掃除、餌作り、餌やりなど)を参加者のみなさんに体験してもらうものです。

 参加した小さなこどもたちもたくさんの餌を載せたソリを引いたり、身長よりも長いデッキブラシを頑張って使って掃除をしました。最後はみんなで餌やり体験をして終わりました。
 みなさん楽しんで頂けたようで良かったです。

 三度のメシより旭山は事前申し込みが必要です。募集内容は市民広報紙やHPでご確認下さい。 (内容によってはすぐに定員に達してしまいます!早めの予約をおすすめします。)

手渡しでエサを与えてみました

寝室もピカピカ

2015年11月22日日曜日

ニューマリンボーイ

 この度、こども牧場からぺんぎん館へと担当が変わりました、牧野です。

 担当動物が陸生から海生へ、家畜から野生へと変わったことで、いろいろと戸惑いつつも刺激的な日々を送っています。

 いろんな発見もあります。まずはペンギンに餌の魚をあげるのが、なかなか難しいこと。手で直接与えるのですが、先輩方がやるとスルスル入っていく魚たち。僕がやると「オェッ」となったり、プイッとそっぽ向いてスタスタ去っていくペンギン達・・・。練習あるのみです!!

 あとは、一通りのペンギンに噛まれましたが、フンボルトペンギンが一番痛いこととか。

太くてゴツゴツした嘴(くちばし)。すごく痛いです

 ところで、旭山動物園は冬期開園を迎えたわけですが、お客様から「ペンギンの散歩はいつ?」と聞かれます。もうしばらくお待ちください。ペンギンの散歩は園内にしっかりと雪が積もってから始めます。

 ぺんぎん館の担当者として初めての冬。僕も楽しみです。
 雪が積もるのを一緒に気長に待ちましょう。

ペンギン達も待ち遠しい?

ぺんぎん館担当:牧野 拓人

2015年11月18日水曜日

めいめいしきゆうすと

なんかUstの取材を受けたんですが、果たして記事になるのか?wどーも、DJ. Hideです。

というわけで、放送日は
11 月 22 日 (日) 13 : 20 から
です。

この日、アミメキリンのメスの命名式が行われますが、Ustreamでは独占生中継!
(「生中継で命名式を放送するのは公式Ustぐらい」という意)

んで、いつものごとく番組ではお手紙を募集!
メスのキリンもUstが気になるようです

お手紙には、
 ・お名前(ラジオネーム可)
 ・性別
 ・なんかトークの話題になること
 (なんでもOK!)
 ・呼んでほしいゲスト
 ・中継してほしいところ
を書いて、

 ・FAX(0166-36-1406)
 ・メール(team_zoo_edu◎yahoo.co.jp)
  ↑◎を@に換えて送信してください

上記いずれかの方法で、「ユースト実況係」までお送りください。

お待ちしてます!

※メールは受信専用で、返信はできません。ご質問、ご意見等は動物園までお電話(0166-36-1104)ください。

USTREAMの旭山動物園公式ページは、こちら

クジャク・教育活動担当:奥山 英登

2015年11月13日金曜日

ふゆじたく

 寒いですねぇ…。
 すっかりフリースが手放せません。そろそろダウンにも手が伸びそうです。

 さて。

 北海道産動物舎の動物たちはすっかり冬仕様です。
 夏はほっそりしていましたが、いっぱい食べて、冬毛になって、シルエットがまるーく…。
10月はじめころ。ウサギは白くなりはじめ。
リスはあちこちにクルミを隠すのに大忙し。

 わかりやすいのはエゾユキウサギ。茶色の夏毛から白い冬毛になりました。
 足先と耳から白くなりはじめて、背中もだいぶ白くなりました。

 景色が白くなる北海道で、暮らしやすいように色を変えるなんて、すごいですよねぇ。
11月はじめころ。個体差がありますが、かなり白くなってきました。

 エゾリスも夏のグレーっぽい色から茶色に。しっぽがふさふさになり、耳の房毛もふさふさです。

 涼しくなったころからクルミやドングリを地面に隠すようになりました。冬に向けて、準備に余念がありません。(冬も毎日エサあげるんですけどね)
10月おわりころ。耳の房毛がのびました。

 エゾタヌキたちは10月からエサを増量して、まんまるボディに。

 野生のエゾタヌキたちと同じように、秋の恵みをたくさん食べています。
(園内のドングリボックスにドングリを入れてくれた皆さん、ありがとうございます!)
まんまるタヌキ。いい感じに太ったねぇ。

 それぞれ冬の過ごし方が異なる、北海道の動物たち。
 どんなふうに過ごすのか、観察しに来てくださいね!

オオカミ・北海道産動物担当:佐藤 和加子

2015年11月11日水曜日

落ち葉入れ






 飼育係は時に、ジャーナリストでもある。
 閉園中の旭山動物園を潜入取材しました!(いや中の人なんだけど)


 秋になると園内では大量の落ち葉が出ます。
 委託業者 (株)ベリージャパンのみなさん(以下ベリーさん)が園内を掃除してくれます。
 集めた落ち葉をそのまま捨てれば、大量のゴミに。そこで一部はリサイクルしています!

 もうじゅう館の、アムールトラとアムールヒョウの放飼場に投入するのです。
 毎年恒例となっており、ベリーさん達が手伝ってくれます。
 動物園職員の半澤さんが、荒くれ揃いの?(冗談です)ベリーさん達の指揮を執り、手際よく落ち葉を搬入してくれます。その数じつに数百袋!!

半澤さんや、ベリーさん達が落ち葉入れに協力してくれます。

まだまだあるぜ!

ちょっとはにかむベリーさん達(笑)。ご協力ありがとうございました

 一面オレンジ色、落ち葉のじゅうたんができたところで、動物を出してみました。




 アテネもザリアも喜んでくれたようです。

 市営の動物園、市民のためのあさひやま。
 そしてそれを支えているのもまた、一市民でもある職員一人一人の努力なのだ。
 以上、潜入特派員の大西がお伝えしました。


もうじゅう館担当:大西 敏文

2015年11月6日金曜日

ライラの近況

 夏期営業最終日の11月3日。青空の下、ライオンのライラとレイラ夫妻は仲良く日向ぼっこしていました。

レイラは寝台の上。ライラは地べた。力関係の表れ??(笑)

 こうした光景もしばらく見納めかもしれません。
 すでに高齢の2頭。ライラは寒い日には、外に出るのを嫌がります。その時は、無理に出さずに非展示とします。
 みなさんには申し訳ありませんが、これからの季節、ライラ非展示の日が増えるでしょう。

 ライラは初夏には毛球症をわずらいました。
 毛をなめて毛づくろいをしたときに、飲み込んだ毛をうまく吐き出せず腸に詰まってしまう病気です。
 一時は立ち上がるのもおぼつかないほど重篤な状態でした。
 麻酔をかけ、薬をカテーテルで投与することによって、現在は見違えるように回復しています。

 そのときの麻酔治療の様子を動画に記録していました。↓

ライオン・ライラのカテーテル治療

 高齢になると、若いころにはなかった、こうした病気を患ってしまうのですね。
 ライオンは麻酔中でも目を見開いていますし、「ガー」と唸り声が出たりします。「いきなりガブッと口閉じるんじゃないか!?」なんて思いが頭をよぎります。
 しっかり麻酔が効いているのでいきなり起きることがないのは分かっているのですが、相手が相手だけにこちらの神経は張り詰めます。

 麻酔をかけた機会に体重測定もおこないます。150kg近いライラは人手がいなければ持ち上がりません。ほかの飼育係も応援に駆けつけてくれました。
 体重測定の動画はコチラ↓

ライオン・ライラの体重測定

「142.5kgか。痩せたな~」などと会話が聞こえます。健康な若いオスなら200kg前後はあります。
 体重計に乗せたとき、ライラの唸り声が聞こえていますね。


 もうじゅう館には、繁殖が望まれる若い個体もたくさんいます。
 一方で、ライオンのライラとレイラ、アムールトラののん、クロヒョウのパックなどは高齢個体です。
 彼ら高齢動物たちのケアもしっかりおこないたいと思います。

「子育て支援」と「高齢者問題」。これがもうじゅう館・新担当者としての課題です。

もうじゅう館担当:大西 敏文

2015年11月1日日曜日

キングペンギンのヒナたちは・・・

 今年の繁殖シーズンはキングペンギンのヒナが2羽生まれました。

 1羽目(写真左の大きい方。体重11kg)は例年と同じ7月上旬に孵化しましたが、2羽目(写真右の小さい方。体重7kg)は9月上旬に孵化しました。
 2羽目は孵化の時期は遅かったのですが、順調に大きくなっています。

 そして、ここ数日は外の放飼場に出てくるようになりました。
 去年はもっと遅かったような。というか雪がたくさん降っていたような。
 記憶とは曖昧な物ですが、何はともあれ、順調に成育しています。

 閉園まであとわずかですが、キングペンギンのヒナの成長をご覧いただければと思います。

キングペンギンのヒナは茶色の羽をしています
今年もペンギンの散歩は行くのでしょうか?
ぺんぎん館担当・獣医師:佐藤 伸高